CRAFT MK 丸勝
求める形状を原型といいます。陶磁器は生素地から焼成までに10から15%の収縮があり陶土の性質、焼成温度、焼成方法などを加味し原型に反映させるため技量が要求されます。
ケース型を作るための型を捨て型と言います。原型をもとにして反転させ捨て型を作ります。捨て型はケース型が製作された後、用済みとなり捨てられる事からこの名前がつけられています。
使用型を作るための石膏型をケース型といいます。ケース型に石膏泥漿を流し込めば求める石膏型が複製されます。ケース型は膨張係数が0.1以下であるが反転を繰り返すため、最善の注意が必要とされます。
生素地を作るための石膏型を使用型といいます。量産の場合、原型を反転した石膏型を数多く用意しなければなりません。使用頻度が高いので取扱いの面から適度な厚みや強度が要求されます。石膏中の水分が完全に取り除かれる事で強度が増しますが、急激な感想は劣化を招くため注意が必要です。
石膏型の面に陶土を打ち付けてロクロで回転し、金属製のコテを当て生素地をを成形します。石膏型とコテとの隙間が求める形状の断面となります。 ローラーマシン成型法は、石膏型の面に陶土をおき、加熱したローラーで圧延し生素地を成形する。
石膏型に泥漿を流し込み着肉後、泥漿を排出する事から付けられた名前、鋳込み成型法ともいいます。徳利、急須,花瓶など袋物の成形に適しています。この成型法の長所は、石膏型を脱型可能なように複数の部分に割り型にすることで複雑な形状の成形も可能になる事です。
石膏型を積み重ねその隙間に泥漿をエアーポンプで圧力をかけ、脱水硬化後脱形する方法です。求める外側、内側の形状の隙間に泥漿を圧入することから、二重鋳込み成型法とも言われます。泥漿を、強制的に圧力をかけて注入するため、生素地は焼成時の変型が少なく正確な仕上がりの製品を得る事が出来ます。
石膏凸型、凹型形状面にたたら土(板状の陶土)を押し付けて成形する方法。オリジナルな工芸品に適した手法です。
石膏型は二つ割りが基本で、双方に陶土を入れ手押しで加圧します。簡単な小型で単純な形状の成形に適しています。
資料提供:岐阜県石膏型工業協同組合
◀陶器製造の原料となる粘土 いろいろな工程を経て、土のカスや鉄粉などの不 純物を取り除いたもの 要求されます。
作りやすい固さになるまで練り上げる
各商品に合わせた型に土を入れていく
全自動成形機(ロクロ成形)や圧力鋳込み、ガバ鋳込みなどの方法で形を作る
少しの間乾燥させ、型から脱却する
水が付いたやわらかいスポンジを角にあて渕の角ばった部分を整える。
1つ1つ、人の手によって付けられます 熟練した職人技です。
素焼きをする際にヒビが入ってしまうので約10時間乾燥させて水分を抜く。
素焼き窯に入れる準備をする。
約800度の温度で12時間ほど焼くことでさらに細かい不純物を燃焼させ無くし、強度を出すために素焼きをして、この後表面に加工をしていきます。
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